橋を渡る | ★ 世界一周御披露目帳 ★

橋を渡る

皆さんも同じかと思いますが、まいにち色々なことを考えます。

間違いなく長期戦となるであろう復興、そしてそのための支援に対して、
私たちが最後まで手を差し延べ続けるために、考えるべきことはなんなのだろうか。

被災地におられる方々の苦難は想像を絶するものがありますが、
被災地以外の方々だって大きな不安を抱えていると思う。

更なる災害に怯え、不自由な生活を強いられ、
誰もが不安になり、安心を求めている状態ではないかと思う。

★ 世界一周御披露目帳 ★-ペルーの天使


『石橋を叩いて渡る』って言葉があるけれど、
何回叩くかは人それぞれじゃないだろうか。

勇気に溢れ、ちょっぴり無鉄砲な若者は、一度も叩かずにエイヤッと橋を渡るかもしれない。

3回は叩かないと渡れないという人だっているかもしれない。

小心者の私なら、10回は叩かないと、足、動かないかもしれない。

そして、100回叩いても200回叩いても、一歩を踏み出すことをためらっている人だっているかもしれない。

そんな人に対して、
「そんなに叩いてたら、橋、壊れるやんけ!」と言ってしまうのは楽かもしれないけれど、
それを言ってしまったら、その人はますます一歩が踏み出せないんじゃないだろうか。

そして、さらに橋を叩き、ついには橋を壊してしまうかもしれない。

それよりも、
「ほら、大丈夫だよ。手つないでてあげるから。一緒に渡ろう!大丈夫だから」
って手を差し延べたら、固まってたその人の足が前進するきっかけになるかもしれないって思うのです。

買い占めをしている人たちは、不安で何度も石橋を叩いている人たちなのかもしれない。

不安でいっぱいいっぱいになっている人たちに、
さらなる不安を与えるのではなく、小さな安心の芽が出るような言葉をあげることのほうが効果的で、
結果はより良いものになるのでは・・と思ったりします。

★ 世界一周御披露目帳 ★-ステンドグラスの意味

不安は不安を呼ぶし、笑顔はやすらぎを呼ぶと思ってます。

「大丈夫」という言葉は、軽々しく使う言葉ではなく、思慮と勇気を伴う言葉だと思います。

けれど、それを十分わかった上で使う「大丈夫」には、大きな意味があるとも思っています。

家族、友人など、自分のごく身近な人たちに安心を与えられるような、
そんな心を持っていたい。

不安というもう一つの津波を私たちが起こすことなく、長く支援を続けること、
簡単ではないけれど、できると思うし、みんなが努力をしてしなくてはならないことだと思う。

そのためにも、平常心はとても大事で、
できる人たちは、普段通りの暮らしをすることも、大きな復興のための支援だと思います。

私は、今日、ネットで、古い切手を買いました。

輸送網が回復していないので、届くのはずいぶん先だと思うけれど。

電気募金組に入れない消費回復組は、きちんと消費行動もして経済を支えないとね。

自分らしい暮らしをしながら、落ち着いた気持ちを持ちながら、
それぞれがいろんなやり方で、支援をしていく。

そして、支援の形には、ごく身近な者の心の不安を取り除くことも含まれると思います。

がんばろう、私たち。

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